愛宕神社(笠間市)概要: 愛宕神社は茨城県笠間市泉に位置する愛宕山に鎮座している神社です。愛宕神社の創建は大同元年(806)徳一大師が開山したのが始まりと伝えられています。
愛宕山(標高:305m)には古くから天狗伝説が残っていて、古来からの自然崇拝か中世の修験僧から発生したものと思われます。伝説では愛宕山(岩間山)、筑波山、加波山は天狗の修業場として栄え愛宕山では13人の天狗が住み着き厳しい修行が行われたといいます。天狗達は身に付けた祈祷術を駆使し、麓の村々に奇跡を起こした事から村人達も感謝の意から13個(新編常陸国誌では十二天狗社)の石祠を建立し後世まで祀ったそうです。
歴代領主からも帰依され、中世には宍戸氏が供田料を献納し江戸時代に入ると幕府から3石の朱印地が与えられ寛文11年(1671)には土浦藩(藩庁:土浦城)の藩主土屋家の祈願所として庇護され毎年幣帛料を献ずる為、供進使を遣わせていました。文政7年(1824)には明浄により愛宕神社の背後の高台にある奥宮(飯綱神社)が建立され、飯綱神社の例祭である「悪態祭」は関東三大奇祭の1つに数えられています。
愛宕神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅瓦棒葺き、平入、桁行6間、張間3間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造板張り。本殿は一間社流造、銅瓦棒葺き。祭神は火之迦具土命、配神は伊邪丹大神、火結命、水波女命、埴山比売命。日本火防三山。日本三大火防神社。
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