普賢院(笠間市)概要: 普賢院は茨城県笠間市上郷に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。普賢院の創建は延暦年間(781〜806年)に開山された寺院です。古くから神仏習合し羽梨山神社の別当寺院として祭祀を司ってきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により羽梨山神社とは分離しています。
旧岩間町内最古の寺院として現在でも様々な寺宝を所有し、中でも本尊である木造十一面観音立像は行基作と伝わる古仏で一本造、素地、像高60cm、金箔、天正10年(1582)に寄進されたもので笠間市指定有形文化財に指定されています。
現在の普賢院本堂は江戸時代中期の宝暦年間(1751〜1763年)に再建されたもので、木造平屋建て、桁行2間半、梁間2間半(2間半四面)、宝形造、銅板葺、内部の壁は壁画で彩られ、天井は格天井で80枚の花鳥の絵画で構成されています。宗派:真言宗豊山派。本尊:十一面観世音。
普賢院の文化財
・ 普賢院本堂−宝暦年間−笠間市指定有形文化財
・ 木造十一面観音立像-室町前期-カヤ材,一木造,像高60cm-笠間市指定文化財
・ 木造菩薩坐像-元応2年-一木造,像高19.2cm-笠間市指定有形文化財
・ 木造愛染明王坐像-鎌倉末期-一木造,像高18.6cm-笠間市指定有形文化財
・ 木造如来立像-室町前期-カヤ材,一木造,像高51.5cm-笠間市指定有形文化財
・ 木造如来立像-室町前期-カヤ材,一木造,像高50.8cm-笠間市指定有形文化財
・ 木造如意輪観音坐像-鎌倉末期-一木造,像高19.9cm-笠間市指定有形文化財
笠間市:神社・仏閣・再生リスト
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-笠間市教育委員会
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