坂東市(歴史)概要: 坂東市周辺は平安時代中期平家の支配地で、平将門は天慶年間(938〜947年)に乱を起こし関八州を手中にします。乱は平貞盛と藤原秀郷の手によって鎮圧されますがのその際、将門は国王神社付近で討ち取られたと伝わっています。坂東市には将門縁の史跡が多国王神社をはじめ、石井営所(島広山)、延命寺、石井の井戸、延命院(将門の胴塚)など数多く存在します。
中世は小山義政の5男常宗がこの地を領し逆井氏を名乗り逆井城を築城します。戦国時代末期になると小田原北条氏の侵攻を抑えきれず天文5年(1536)に逆井城は落城し北条領となります。天正18年(1590)小田原の役で後北条氏が滅ぶと逆井城は廃城となります。江戸時代に入ると関宿藩支配となり猿島茶を奨励するなど領内整備が行われ、戊辰戦争では激戦地となり大きな被害を受けています。
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