有為館(筑西市)概要: 有為館は明治17年(1884)に自由党員の研修道場として建てられた施設です。館長だった富松正安は江戸時代後期の嘉永2年(1849)に下館藩(藩庁:下館城)の藩士(武士)だった富松正惇の子供として生まれ、明治維新後に下館藩は廃藩になった為、教員の道を進みました。小学校の教員を辞めた後は国会開設運動に傾倒し明治14年(1881)に自由党に入り有為館の開設に尽力しています。有為館の開設後は党員の育成に力を入れましたが、同年9月に加波山事件の蜂起に参加、警察隊によって鎮圧され10月に千葉県で逮捕され、明治19年(1886)に千葉県の寒川監獄にて処刑されています。その後、有為館は民権運動が衰退と共に役割を終え取り壊されました。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-筑西市教育委員会
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