下館藩概要: 下館は古くから水谷氏が支配してきた地域です。水谷氏は結城氏の家臣でしたが独立し、小領主ながら戦国時代を乗り切り豊臣秀吉政権下で4万7千石を安堵されます。関ヶ原の戦いでも東軍側に立ち行動した為領地が安堵され下館藩を立藩しています。寛永16年(1639)に水谷氏が備中成羽に転封すると、松平氏(5万石)、増山氏(2.3万石)、井上氏(5万石)、黒田氏(2万石)、天領など比較的短期間で藩主が変わり享保17(1732)に石川総茂が2万石で藩主になると石川家が9代続き明治維新を迎えます。石川氏の時代に藩政も安定し城下である下館は結城街道の宿場町として多くの物資が運び込まれ、特産である綿綿の集積場にもなり経済的も飛躍的に発達しました。しかし時代を重なるにつれ大飢饉などもあり財政が悪化し8代総貨の時二宮尊徳を招いて藩政改革を行い一応の成果を出しています。戊辰戦争では新政府側に立ち行動し下館藩内が旧幕府軍との戦場となり大きな被害を受け9代石川総管は一時この地を追われることになりました。
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下館藩歴代藩主
| 藩主名 | 藩主年間 | 石高 | 備考 |
初代 | 水谷正村 | 1524〜1598 | 3.2万石 | |
2代 | 水谷勝俊 | 1598〜1606 | 3.2万石 | |
3代 | 水谷勝隆 | 1606〜1639 | 3.2万石 | |
初代 | 松平頼重 | 1639〜1642 | 5万石 | |
初代 | 増山正弥 | 1663〜1702 | 2.3万石 | |
初代 | 井上正岑 | 1702 | 5万石 | |
初代 | 黒田直邦 | 1703〜1732 | 2万石 | |
初代 | 石川総茂 | 1732〜1733 | 2万石 | |
2代 | 石川総陽 | 1733〜1740 | 2万石 | |
3代 | 石川総候 | 1740〜1770 | 2万石 | |
4代 | 石川総弾 | 1770〜1790 | 2万石 | |
5代 | 石川総般 | 1790〜1802 | 2万石 | |
6代 | 石川総親 | 1802〜1808 | 2万石 | |
7代 | 石川総承 | 1808〜1836 | 2万石 | |
8代 | 石川総貨 | 1836〜1849 | 2万石 | |
9代 | 石川総管 | 1849〜1871 | 2万石 | |
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