長谷観音(古河城:鬼門鎮護)概要: 明観山観音院長谷寺(長谷観音)は茨城県古河市長谷町に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。案内板によると「 明観山観音院長谷寺には、明応年間(1492〜1500)に、初代古河公方成氏が、鎌倉の長谷から勧請した木造十一面観世音菩薩像があり、通称長谷観音と呼ばれている。以来日本三長谷の1つとして、また、古河城の鬼門仏として累代古河藩主の祈願所であった。当時の本堂は、八間四面勾欄付き赤塗の荘厳な伽藍であったが、明治初年の廃仏毀釈により、まったくの廃寺となってしまった。 古河市 」とあります。
長谷寺の本尊である木造十一面観世音菩薩像は伝承によると1本の楠から彫り出した3体の内の1つとされ「元木」は大和(奈良県桜井市)の長谷寺、「中木」は鎌倉(神奈川県鎌倉市)の長谷寺、「末木」が当寺の本尊として祀られた事から日本三大長谷観音になったと伝えられています。ただし、日本三大長谷観音には諸説あり福島県二本松市の長谷観音堂や秋田県由利本荘市の赤田の大仏なども自称しています。
本寺の木造十一面観世音菩薩像は鎌倉時代制作、楠材、寄木造、玉眼、像高206.34cm、昭和52年(1977)に古河市指定文化財に指定されています。葛飾坂東三十三観音霊場 番外札所(御読歌:いつの世も 三国の衆生を救わんと 誓いもたかき長谷観音)。山号:明観山。院号:観音院。寺号:長谷寺。宗派:真言宗豊山派。本尊:十一面観音菩薩。
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