法然寺(常陸太田市)概要: 圓覚山称名院法然寺は茨城県常陸太田市東三町に境内を構えている浄土宗の寺院で、創建は延元元年(1336)、蓮勝上人が開山したのが始まりと伝えられています。蓮勝上人は太田城の城主4代佐竹義繁の5男で浄土宗に帰依した人物とされ、以来、歴代佐竹氏が庇護し特に9代佐竹義篤(常陸国守護職)が篤く帰依した事から寺運も隆盛しました。元治元年(1864)に起こった天狗党の乱で鎮圧の幕命を受けた二本松藩(福島県二本松市:本城−二本松城)は本陣を浄光寺とし、法然寺の境内にも藩兵を配したとされます。
現在建てられている堂宇の建築年代はよく分かりませんでしたが、本堂は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行7間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。正面の山門は特徴的な建物で、入母屋、桟瓦葺、三間一戸、楼門建築の1つ竜宮門形式、2層部分も大壁造り白漆喰で仕上げられています。山号:圓覚山。院号:称名院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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