信願寺(水戸市)概要: 信願寺は茨城県水戸市緑町一丁目に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。信願寺の創建は貞永元年(1232)、親鸞聖人の弟子の1人唯信房が開山したのが始まりと伝えられています。
唯信房は橘村幡谷城主だった人物で当時は幡谷次郎信勝と名乗り日頃から観音菩薩を信仰していました。建保4年(1216)、信勝の霊夢に観音菩薩の化身が立ち、その御告げにより鹿嶋神宮に参拝の為、幡谷村を訪れた親鸞一行を城に招き入れ弟子となり唯信という法名を授かったと云われています。
開山当時は幡谷にありましたが何度か移転を繰り返し慶長10年(1605)に水戸城に西側(現在の信願寺町)に移り延宝9年(1681)に火災で焼失すると水戸藩2代藩主徳川光圀の命により現在地に移されました。
信願寺本尊の鍍金仏は鎌倉時代に制作されたと推定される仏像で像高46.7p、銅造、鍍金、長野善光寺本尊を模した善光寺式像の中尊とされ昭和29年(1954)に茨城県指定重要文化財に指定されています。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。
信願寺は親鸞二十四輩第二十三番寺として信仰を集めています(唯信房は出雲国にも布教活動を行ったとされ島根県浜田市にある顕正寺も唯信房縁の寺院として親鸞二十四輩第二十三番寺を自称しています)。宗派:浄土真宗本願寺派。本尊:阿弥陀如来。
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