報仏寺(水戸市)概要: 報仏寺は河和田町に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。報仏寺の創建は鎌倉時代の建保6年(1218)に親鸞の法弟唯円坊が開山したのが始まりと伝えられています。中世は河和田城主春秋氏から帰依され寺運を隆盛しますが、主家である江戸氏が滅びると春秋氏もこの地を離れ報仏寺は衰退します。
元禄2年(1689)、水戸藩(藩庁:水戸城)の2代藩主徳川光圀が親鸞縁の寺院として当初あった榎本から現在地に移して再興しています。寺宝の金銅大黒天像は室町時代作、像高3.3p、銅造、古色、形態的に珍しく貴重な事から昭和37年(1962)に茨城県指定重要文化財に指定されています。
報仏寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊である阿弥陀如来像が安置されています。又、境内は河和田城跡に建てられていて土塁や空掘が散見でき「しだれ桜」の大木は水戸市の保存樹に指定されています。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来(制作年・文明13年:1481年)。
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