妙光寺(潮来市)概要: 妙光寺の創建は文永2年(1265)鎌倉幕府御家人、横山遠江守勝光と由井但馬守国光の2人が日蓮聖人の直弟子中老僧一乗阿闍梨日門上人を招いて開山したのが始まりとされます。当初は水原にありましたが鎌倉時代後期の正応3年(1290)中道院正上人が現在地に移し中興しています。
その後一時衰退しましたが江戸時代に入り水戸藩(藩庁:水戸城)から庇護され客殿、本堂、法華三昧堂が随時再建されています。
現在の本堂は寛永年間(1624〜1643)に再建されたもので入母屋、銅板葺、平入、桁行6間、梁間7間、正面向拝付き。法華三昧堂は江戸時代後期に再建されたもので三間四面、宝形造、瓦葺、正面には徳川光圀直筆の書が掲げられています。妙光寺法華三昧堂は当時の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和51年(1976)に潮来市指定有形文化財に指定されています。
妙光寺の寺宝には土佐絵二幅対(絵画)、日蓮聖人座像(彫刻)、法華三昧堂額(彫刻)、総蒔絵硯箱(工芸品)、総蒔絵法衣箱(工芸品)、経筒(工芸品)、日蓮聖人御真筆(書跡)、日門聖人御真筆(書跡)、日蓮聖人御消息真筆断(書跡)、片徳川光圀書簡1通(書跡)、紺紙金泥法華経1部開結(書跡)、日輪上人御真筆(書跡)などがありそれぞれ潮来市指定文化財に指定されています。
又、境内にはカヤの大木があり潮来市指定天然記念物に指定されています。宗派:日蓮宗。本尊:一塔両尊。
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