観音寺(潮来市)概要: 瑠璃光山観音寺は茨城県潮来市上戸に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。観音寺の創建は大同2年(807)徳一大師が開山したのが始まりと伝えられています。
当初は尾の詰にありましたが観応2年(1351)に藤原国安により現在地に移され鰐口と寺領5石を寄進しています。鰐口は青銅製、直径29cm、最大厚9cm、「上福寺願主内蔵国安観応三年五月十八日」の銘があり、製作年と寄進者が明確で意匠的にも優れている事から昭和33年(1958)に茨城県指定重要文化財に指定されています。
薬師堂は弘治3年(1557)に建てられ寄棟、茅葺、平入、外壁は真壁造り、素木板張、三間四面(1辺約5.5m)、室内には柱が無く屋根垂木は全て梁により支えられ天井は格天井で中央には狩野元信の筆と伝えられる龍が描かれ、室町時代の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和44年(1969)に茨城県指定有形文化財指定されています。
又、観音寺には小野小町伝説が残っていて、平安時代、眼病を患った小町が百日間参籠を続け快癒を祈願したところ見事全快しシダレザクラ(現在は3代目・別称:小町桜)を寄進したそうです。元観音寺があった尾の詰も小野住(小野小町が住んでいた場所。)が由来とも言われています。
観音寺境内正面の山門は寛政年間(1789〜1802)に建てられたもので茅葺、妻入、切妻、四脚門、江戸時代の茅葺山門建築の遺構として貴重な事から潮来市指定有形文化財に指定されています。山号:瑠璃光山。宗派:真言宗豊山派。本尊:聖観世音菩薩。
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【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-潮来市教育委員会
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