文殊院(大生神社・神宮寺)概要: 文殊院の創建は不詳ですが隣接する大生神社の神宮寺だった寺院で大生山神宮寺文殊院と称しています。大生神社は奈良時代に創建した古社で、古代当地を支配したオフ一族と関係が深いとも、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市:常陸国一宮)の本宮とも云われている為、文殊院も格式が高かった事が窺えます。
観音堂の本尊である十一面観音菩薩像は行方坂東三十四観音霊場第二十一番札所(御詠歌:おふらかに 浮身のかめと 思わひて 仏のみ法 いつも忘れじ)として信仰を集めています。
境内には阿弥陀堂、観音堂、地蔵堂の3棟が一列に並んでいて阿弥陀堂内部には寛文5年(1665)建立の厨子が、観音堂内部には元禄11年(1698)に建立の宮殿が安置されています。
又、阿弥陀堂は寛文5年(1665)に建てられた桁行3間、梁間3間、宝形造、金属板葺、観音堂は貞享年間(1684〜1688年)に建てられた桁行3間、梁間3間、宝形造、金属板葺、地蔵堂は江戸時代中期に建てられた桁行1間、梁間1間、宝形造、金属板葺の建物です。
それぞれ江戸時代前期から中期にかけての御堂建築の特徴がある建物として貴重な事から平成5年(1993)に潮来市指定有形文化財に指定されています。
潮来市:神社・仏閣・再生リスト
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-潮来町教育委員会
|
|