鹿島神社(つくば市)概要: 鹿島神社は茨城県つくば市大形に鎮座している神社です。鹿島神社の創建は日本武尊が東夷東征の折、飲み水を求めてこの地を訪れた際、住民が甲斐の国まで随行し神宝(石)を授かりそれを祀ったのが始まりと伝えられています。
中世に入ると領主である小田城主小田氏の崇敬社となり庇護され社領の寄進や社殿の造営が行われています。
現在の鹿島神社本殿は元文2年(1737)から延享2年(1745)の8年の歳月をかけて建てられたもので一間社流造、木羽葺、正面と両側に扉がある特異形態をしています。建物全体に精巧な彫刻が施されていて白や朱色に彩色されています。基壇の4隅には力士像(邪鬼)が建物を支えるように彫り込まれていて竹井吉左衛門と根本利助が手掛けています。
大工棟梁は地元の稲川平左衛門豊繁、塗師は伊兵衛と軒札に記され建築年代や担当者が明確で江戸時代中期の神社建築の遺構として貴重なものとして附:軒札1枚と共に昭和52年(1977)に茨城県指定有形文化財に指定されています。本殿には御神体である神宝(石)の守護神として室町時代に制作された武将神坐像2躯が安置されています。祭神:武甕槌神。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-つくば市教育委員会
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