安楽寺(龍ヶ崎市)概要: 安楽寺は茨城県龍ケ崎市川原代町に境内を構えている天台宗の寺院です。安楽寺の創建は平安時代に平国香の子貞盛が開いたと伝えられる寺院で、境内は承平5年(935)に平将門と国香が戦った藤代川合戦の古戦場だった推測されています。
安楽寺の境内周辺には平国香の墓碑とも供養塔とも云われる宝篋印塔があり興味深いところです。天正16年(1588)には多賀谷政経と岡見宗治が合戦となり、敗れた岡見宗治は安楽寺に逃れ、裏門から舟に乗り落ち延びたと伝えられ、安楽寺も兵火により多くの堂宇や寺宝、記録などが焼失しています。
安楽寺の寺宝である鰐口は南北朝時代の制作され文和2年(1353)に大勧進沙門が賢海法印(天台宗の高僧)が安楽寺に来住されたのを記念して納めたもので、詳細が左右に彫銘に記されています(右「総州相馬郡河原代安楽寺鰐口也・天台堅者賢海法印住之砌」・左「文和二年癸己六月十九日大勧進沙門榮金」)。安楽寺鰐口は昭和33年(1958)に茨城県指定重要文化財に指定されています。山号:恵雲山。院号:蓮華院。宗派:天台宗。
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