すがや化粧品店(石岡市)概要: すがや化粧品店は昭和4年(1929)の石岡大火で焼失した後の昭和5年(1930)に建てられました。木造2階建、瓦葺、切妻、妻入、建築面積142uの建物で全体が装飾され看板のような形状をしていることから看板建築と言われる形式をしています。屋根はパラペットを立ち上げ陸屋根風にしていますが前面は切妻の妻面を模った化粧壁を造り屋根上部には特徴ある棟飾りを設えています。
外壁の両側にはギリシャ神殿で用いられているコリント式の装飾柱、内側にはイオニア式風の意匠、軒には蛇腹が施されています。すがや化粧品店は昭和初期の建築様式を残す貴重な建物で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成17年(2005)に国登録有形文化財に指定されています。
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