西根鹿島神社(土浦市)概要: 西根鹿島神社の創建は応永2年(1395)、阿弥神社(稲敷郡阿見町竹来に鎮座)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。阿弥神社は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている常陸国信太郡、小社阿弥神社の論社で竹来三社、信太郡二宮、二宮明神などと呼ばれる名社で明治以降は県社を列しています。
現在の本殿は江戸時代中期に建てられたもので三間社流造、茅葺、浜縁、高欄、空様宝珠逆蓮頭付、華美な装飾や彫刻が少なく当時の神社建築の様式を今に伝えています。
拝殿は江戸時代後期に建てられたもので、木造平屋建て、寄棟、元茅葺(現金属板葺)、桁行4間、梁間2間、素地造、本殿同様華美な装飾を廃した意匠になっています。鳥居の建築年代は不詳ですが古式を伝えるもので形式は本柱の前後に稚児柱を配し笠木の上に屋根を設けた両部鳥居に属しています。
西根鹿島神社本殿・拝殿・鳥居は貴重な事から昭和53年(1978)に土浦市指定有形文化財に指定されています。祭神は武甕槌神。本殿境内社は龍神社、住吉神社、愛宕神社、三島神社、八坂神社。境内社は雷神社、愛宕神社、稲荷神社、天満天神宮、金毘羅大権現神社。秋大祭は毎年11月10日の新嘗祭。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-土浦市教育委員会
・ 奉祝記念碑-西根鹿島神社・土浦市教育委員会
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