千手観音堂(かすみがうら市)概要: 千手観音堂は元禄15年(1702)、領主である本堂氏を中心に近隣住民達の浄財により建てられた、三間四面、入母屋、鉄板瓦棒葺、平入、一間向拝の建物で欄間から上部が朱色に塗られ細部に施された精巧な彫刻(欄間には龍、木鼻には象、獅子)は白色に塗られ対比させています。千手観音堂は江戸時代中期に建てられた御堂建築の遺構として貴重なことから昭和46年(1971)にかすみがうら市指定有形文化財に指定されています。
本尊である十一面千手観音立像(昭和38年:1963年茨城県指定重要文化財に指定)は鎌倉時代に制作されたと推定される像で檜材、寄木造、像高189センチ、台座43センチ、金箔塗り、現在は保護保存の為、隣接してコンクリートの収蔵庫に安置されています。境内には聖徳太子供養塔や馬頭観音碑、阿弥陀如来石仏、地蔵尊石仏など多くの石碑、石仏が建立されており信仰の篤さが窺えます。
かすみがうら市:神社・仏閣・再生リスト
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-千代田町教育委員会
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