霞ヶ浦(かすみがうら市)概要: 霞ヶ浦は西浦(湖面積:172km2・最大水深7m)、常陸利根川(湖面積:6km2)、北浦(湖面積:36km2・最大水深7m)、外浪逆浦(湖面積:6km2・最大水深9m)を合わせた総称で合計の湖面積220.0km2は滋賀県の琵琶湖(湖面積:670.25km2)に次いで日本第2位となっています。
太平洋に隣接し、元々は汽水湖として豊富な漁場だったとされ、所謂、湾や入江といった地形で名称である霞ヶ浦にも由来しています。水深が比較的に浅かった為、古くから埋め立てによる新田開発が盛んで江戸時代にはかなり計画的、大規模に整備が行われました。
霞ヶ浦の沿岸沿いには漁港だけでなく、湖の対岸貿易や利根川舟運の拠点の港町が発展し、特に東北地方の太平洋側の物資を江戸まで運ぶ際には霞ヶ浦から利根川を遡り、江戸に向かうという道筋が確立しました。海との繋がりも多くの川が流れ込む為に次第に土砂が堆積しラグーンと呼ばれる塩分がある湖となりました。
昭和38年(1963)に常陸川水門が完成すると飛躍的に海水の流入が激減した事で塩分濃度も低下しましたが、逆に湖水の攪拌能力も低下し、水質悪化や生態系の変化の原因になったとも言われてます。
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