雲魚亭(牛久市)概要: 雲魚亭は茨城県牛久市城中町に位置しています。雲魚亭は昭和12年(1963)に小川芋銭の夫人と長男によって建てられた小川芋銭の宅邸兼アトリエです。当時、芋銭は娘婿の弓削家の邸宅に厄介になっていましたが、宅邸兼アトリエが新築された事で移り住み「雲魚亭」と名付けました。
雲魚亭では古希記念新作展の制作や、「河童百図」の準備など精力的に活動しましたが翌年の昭和13年(1964)に入浴中に脳溢血で倒れ、療養したものの回復に至らず他界しています。昭和63年(1988)に小川芋銭生誕120年記念事業に伴い遺族から牛久市に寄贈され現在は小川芋銭記念館として一般公開しています。
雲魚亭は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、間取りはL字型で玄関と6畳間が前に張り出し、背後に6畳間と8畳間が2室(向かって右側の部屋は床の間、押し入れ付)が直線に連続して配されています。雲魚亭は貴重な事から平成22年(2010)に牛久市指定文化財(建造物)に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-牛久市教育委員会
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