法泉寺(土浦市)概要: 法泉寺の創建は醍醐寺三宝院流乗海和尚が開山したのが始まりと伝えられています。応安7年(1374)、領主である小田城主小田孝朝によって小田領四ヶ寺(普門寺・大聖寺・法泉寺・南円寺)が定められると法泉寺もその1つとなり以後、歴代小田氏から庇護され寺運が隆盛し200を超える門徒を擁しました。当初は諏訪ノ台にありましたが祐尊和尚によって中興され応永年間(1394〜1428)に現在地に移されています。
本尊の簑笠不動尊は弘法大師空海が自ら彫り込んだと伝わるもので、特に雨乞いに御利益をあるとして、雨乞い祈願の祈祷がある時だけ御開帳になるそうです。明治時代に入ると境内に大岩田小が開校し校舎としても利用されました。寺宝である木造薬師如来脇侍三尊像は南北朝時代(14世紀)に製作されたもので桧材、寄木造、玉眼、中尊である薬師如来座像の像高90cm、脇侍である日光菩薩立像、月光菩薩立像の像高107cm、昭和49年(1974)に茨城県指定文化財に指定されています。宗派:真言宗豊山派。本尊:簑笠不動尊。
法泉寺の文化財
・ 木造薬師如来脇侍三尊像(薬師・日光・月光)-南北朝-茨城県指定文化財
・ 金銅割五鈷杵-鎌倉末期-密教用具、長さ15p-茨城県指定重要文化財
・ 木造舎利塔-台座・塔身・屋根・相輪:高さ17.5p-土浦市指定有形文化財
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-土浦市教育委員会
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