水戸市: 六地蔵寺

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概要・歴史・観光・見所

六地蔵寺(水戸市)概要: 六地蔵寺は茨城県水戸市六反田に境内を構えている真言宗の寺院です。六地蔵寺の創建は寛平3年(891)ごろに開山したのが始まりと伝わっています。一時衰退しましたが室町時代中期、恵範法印が中興し2000冊以上の書物を所蔵するにいたります。

歴代領主である大掾氏、佐竹氏から帰依され江戸時代からは歴代水戸藩(藩庁:水戸城)から庇護、寺領35石を安堵されます。六地蔵寺は水戸藩真言宗四檀林(光明院・宝鏡寺・六地蔵寺・一乗院)の1つとして寺運も隆盛し、2代藩主徳川光圀も当寺に訪れ法宝蔵を建立したといいます。

六地蔵寺山門は室町時代に建立されたと推定される茅葺屋根の四脚門で切妻、一間一戸、貴重な事から昭和46年(1971)に茨城県指定有形文化財に指定されています。地蔵堂(本堂)は元禄13年(1700)に再建されたもので寄棟造(裳階付)、銅板葺(旧茅葺)、平入、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。

六地蔵寺法宝堂は江戸時代初期に徳川光圀によって造営されたもので、土蔵平屋建、寄棟、桟瓦葺、平入、桁行2間、梁間1間、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁はなまこ壁、江戸時代中期に建てられた御堂建築の遺構として貴重な事から水戸市指定文化財に指定されています。

六地蔵寺本堂は入母屋、本瓦葺、平入、正面1間向拝付、内部には歴代の将軍家、水戸徳川家の位牌が安置されています。六地蔵寺には寺宝も多く朱漆足付盥や絹本著色両界曼荼羅、絹本著色弘法大師像などを所有しています。宗派:真言宗。本尊:地蔵菩薩(伝:行基菩薩作、丈六の地蔵尊6体)。茨城百景。

六地蔵寺の文化財
・ 朱漆足付盥−室町時代−国指定重要文化財
・ 四脚門−室町時代−切妻、茅葺−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色両界曼荼羅−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色弘法大師像−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色真言八祖像−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色十二天立像−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色六字経曼荼羅−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色十三仏図−室町時代−茨城指定重要文化財
・ 絹本著色釈迦十六善神図−南北朝時代−茨城指定重要文化財
・ 紙本著色制た迦童子立像−江戸時代−茨城指定重要文化財
・ 六地蔵寺所蔵典籍・文書−茨城指定重要文化財
・ 紙本墨書 神皇正統記・六地蔵寺本−茨城指定重要文化財
・ 六地蔵寺法寶堂-江戸-土蔵造平屋建,桟瓦葺,平入-水戸市指定文化財
・ 六地蔵寺地蔵堂-元禄13年-寄棟,銅板葺,裳階付-水戸市指定文化財

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(縁起)-六地蔵寺・水戸市教育委員会

六地蔵寺:写真

六地蔵寺:境内正面に設けられた石造寺号標と石橋
境内正面に設けられた石造寺号標と石橋
六地蔵寺:参道に設けられた茅葺屋根の山門と石燈篭
参道に設けられた茅葺屋根の山門と石燈篭
六地蔵寺:境内から見た本堂と銅製天水桶
境内から見た本堂と銅製天水桶
六地蔵寺:手水舎越に見える地蔵堂
手水舎越に見える地蔵堂
六地蔵寺:土蔵造りの法寶堂と供養塔
土蔵造りの法寶堂と供養塔


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