旧平野家住宅(古河市)概要: 平野家は酒類の卸売業を営んできた家柄で、この建物は大正9年(1920)に建てられました。表蔵は石造3階建、切妻、桟瓦葺、桁行6.363m、梁間4.545m、建築面積28.92u、正面妻側にある開口上部の大きく張り出した反りのある小庇が特徴的です。内部は基本的に座敷蔵として使用され、1階に洋間、3階には数奇屋風の座敷があったそうです。
裏蔵は石造2階建、切妻、桟瓦葺、桁行14.544m、梁間4.545m、建築面積66.1u、物品庫として利用されていた為、実用的な作りで表蔵に比べると意匠的要素が少ない建物です。両建物とも大正時代に建てられた古河市中心部を象徴する建物で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成10年(1998)に国登録有形文化財に登録されています。現在は篆刻美術館として保存活用されています。
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