かすみがうら市: 椎名家住宅

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概要・歴史・観光・見所

椎名家住宅(かすみがうら市)概要: 椎名家住宅は茨城県かすみがうら市加茂に屋敷を構えている古民家です。椎名家は村役を務めた事もある上層農家で江戸時代前期(寛永年間:1624〜1645年)には既にこの地に土着していた旧家としても知られています。

現在の建物は延宝2年(1674)に建てられたもので建築年代がはっきり分かるものとしては東日本最古の農家建築とされています(墨書に「延宝弍年きのえ寅十二月三日 此当主椎名茂右衛門 三十七年」の銘が発見された)。

椎名家住宅の形式は木造平屋建て、直屋造り、寄棟、茅葺、煙り出し付、平入、桁行15.3m、梁間9.6m、外壁は真壁造り、土壁鏝押え、腰壁は縦板張り、間取りは千葉県北部から茨城県南部にかけて見られる"ひろま型(「ねま」が「ひろま」の後方へ張り出す平面形式)"で椎名家住宅はその典型的なものとされています。

椎名家住宅内部は向かって左側3分1が土間で残りの部分に広間(板敷)、座敷(畳敷)、寝間(畳敷)、玄関が配されていました。広間と土間との間は段差と一部の下がり壁のみで天井も無く空間的には一体で構成され日常生活の中心として機能していました。格子戸の丸竹や蛤刃手斧、槍鉋といった当時の大工道具で仕上げられ、土間の独立柱や開口部の閉鎖性など古式が継承されています。

椎名家住宅は江戸時代前期に建てられた上層農家建築の遺構として大変貴重な事から昭和43年(1968)に国指定重要文化財に指定されています。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-かすみがうら市教育委員会
・ 現地案内板-霞ケ浦町教育委員会

椎名家住宅:写真

椎名家住宅:敷地のアプローチから撮影した遠景
敷地のアプローチから撮影した遠景
椎名家住宅:外観正面
外観正面
椎名家住宅:左斜め前方から見た外観全景
左斜め前方から見た外観全景
椎名家住宅:正面玄関廻りの外壁の様子
正面玄関廻りの外壁の様子
椎名家住宅:内部の土間から撮影した「ひろま(板間)」
内部の土間から撮影した「ひろま(板間)」


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