丁子屋(石岡市)概要: 丁子屋は茨城県石岡市国府3丁目に屋敷を構えている古民家です。丁子屋は古くから染物を生業としていた老舗でした。現在の丁子屋店舗兼住宅は江戸時代末期に建てられた建物で、石岡市街地の中では唯一昭和4年(1929)の石岡大火の被害を免れた商家建築(町屋)です。土蔵造2階建、寄棟(背面切妻)、妻入り、桟瓦葺、建築面積119uで1階正面は前に張り出し下屋を付けています。明治時代以降の商家建築と比べて軒が低く当時の身分的制約が感じられる建物である一方、黒漆喰で仕上げるなど格式が感じられます。
丁子屋店舗は江戸時代末期の町屋建築の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事からから平成15年(2003)に国登録有形文化財に登録されています。現在は観光施設である「まち蔵藍」として再利用され、当地の特産物の販売や喫茶などが行われています。
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